新型コロナウイルスの第3波が心配される中、皆様それぞれが対策を実践されていることと思います。私どものクリニックも、皆様に安心して受診して頂ける用に 新型コロナウイルスによる世界的騒動は、1年たった今も収束の兆しが見えない状況です。当クリニックも、患者さまやスタッフをこのウイルスから守る為、さまざまな対策をとってまいりました。この度、通常の換気システムをクレードアップした、ダイキン製ベンティエールへの交換工事を完了いたしました。
この換気システムのポイントは、以下の3つです。
- 吸気と排気を同時に行い、しっかり空気の入れ替えを行う
- フィルターで外気のホコリや花粉をブロックします
- 外気を室温に近づけて取り込み、常に快適な環境を提供します
当クリニックでは日本医師会の提言に沿った以下のことに注意しながら、皮膚科の診療にあたっております。
- 職員に対して、サージカルマスクの着用、手指衛生を適切に実施しています。
- 職員に対して、毎日の検温等の健康管理を適切に実施しています。
- 職員が体調不良を訴えた場合は、適切な対応を講じています。
- 患者さま、取引業者に対して、マスクの着用、手指衛生の適切な実施を指導しています。
- 発熱患者への対応として、事前に連絡をいただき、対応出来る医療機関へ紹介する等の対策を講じています。
- 受付における感染予防策(遮蔽物の設置等)を講じています。
- 患者間が、一定の距離が保てるよう必要な措置を講じています。
- 共有部分、共用物等の消毒、換気等を適時、適切に実地しています。
- マスク等を、廃棄する際の適切な方法を講じています。
今後も、最善の医療を提供できるよう、努力して参りますので、宜しくお願いいたします。
コロナウイルスによる世界的騒動も、この日本に関しては一時的な収束をみせてきました。(この原稿を書いている最中も愛知県の緊急事態宣言は解除されたようです)
このウイルスは主に肺炎を起こしてきましたが、時間の経過と共に、このウイルスは全身の血管が標的のように考えられるようになり、我々皮膚科医にも、注意しなければならない症状も報告されるようになりました。
新型コロナウイルス感染症に伴う発疹は様々なものが報告されるようになり、
その代表的なものは「コロナのつま先」と呼ばれるしもやけのような病変と、子供にみられる川崎病のような症状があります。
イタリアのある報告では20%の患者に発疹が見られたこともありますが、武漢での研究では0.2%にしか認められなかったとするものもあります。これはウイルスの変異によるものなのか、現段階では謎であります。
「コロナのつま先」に関しても、ウイルス検査では陽性になった人のみではなく、ウイルス検査で陰性の人にも同様の皮疹が見られたようです。
また、川崎病のような症状というのは、全身の発疹、手足や首のリンパ節の腫れ、目の充血、腹痛、下痢などです。川崎病は日本人の子供に多くみられ、全身の血管に炎症を引き起こすまれな疾患です。通常は、自然治癒が多い疾患ですが、1~2%に心臓の重大な合併症を生じることがあるので注意が必要です。
専門家によれば、このような病状はヨーロッパや北米の子供にしか観察されておらず、ウイルス検査が陰性で、過去の感染を示唆する抗体もない子供もいることから、全ての症例が、新型コロナウイルス感染と関連すると判断するのは、難しいようです。答えを見つけるには、患者を総合的に調べるだけでなく、検査や臨床試験へのアクセスの改善も必要だと専門家は指摘します。専門家たちは、この感染症への明らかな答えが出るまでは、屋外でのマスクの着用、念入りな手洗い(出来ればうがいも)、フィジカル(ソーシャル)ディスタンスの確保などの標準的な対策を続けることであるとしております。
当クリニックに受診される際は、マスク着用の御協力をよろしくお願いします。
現在コロナウイルスが県内でも猛威をふるっております。4月9日時点で、愛知県では緊急事態宣言は出ておりませんが、状況によっては急な休診が発生する場合もあります。お薬がなくなりそうな方は早めの受診をおすすめいたします。