爪のカーブが強くなりすぎてユビの肉を巻き込んでしまう状態を巻き爪と 言います。また爪のかどが周りの肉に食い込んで炎症を起こしている状態を陥入爪と呼びます。陥入爪を起こす人の大部分は程度の差はありますが巻き爪を持っています。陥入爪になると痛いので食い込んでいる爪のかどを切る人が多いのですが、これをすると一時的に痛みは取れますが爪が伸びてくると巻き爪がさらに進んでより重症の巻き爪になり、陥入爪を再発して、ひどくなると爪の周りの肉が盛り上がって出血するようになってしまいます。
巻き爪は先の細い靴を長時間履くことが原因になることが多いのですが、そのほか深爪やゆび先の外傷も原因になります。爪は見た目に見える部分を爪甲、その下側を爪床、さらに爪の根本の皮膚に隠れている部分を爪母と呼びます。爪母は皮膚の一部で、そこが硬くなって爪となりのびてきますが、爪母の役目は皮膚を爪に変えることだけですから,先の細い靴を履いたりして爪母に外圧がかかると容易に変形した爪になって生えてきます。
巻き爪の根本的治療としては、以前は爪母の変形している部分をフェノールという薬物で破壊したり、爪母を削って爪を細くする手術をしたりしていました。しかしこの方法だと爪の巾が細くなってしまい、痛みは取れますが外観が見苦しくなり人前に足が出しにくくなる難点がありました。
新しい巻き爪の治療法として形状記憶合金を爪に装着して、巻き込んで生えてくる爪を平らになおしてやる方法が考え出されました。この方法はまだ健康保険では認められていませんがなかなか良い方法です。詳細は
http://www.tama-medical.com/
当院でもこの治療をおこなっています。
超弾性ワイヤー(マチワイヤ)を用いた巻き爪、陥入爪の治療
料金
初診料 | 3,000円 |
再治療 | 1,500円 |
ワイヤー1本 | 4,000円 |
処置料 | 1,000円 |