秋になって、朝夕の気温差が出てまいりますと、目の痒み、いわゆる結膜炎がでてくる方も多いかと思います。
かく言う私も、その一人です。
この様な症状には、抗アレルギー剤配合の点眼薬を1日数回さしたりしますが、日常生活の中で決まった時間に、なかなか点眼ができないのが現状かと思います。
その状況を改善してくれる新しい薬剤が、処方可能となりました。
世界初、目の痒みに1日1回のクリーム剤、アレジオン眼瞼クリーム0.5%が登場いたしました。
その特徴ですが、1日1回(眠前がおすすめかと)、眼瞼皮膚に直接触れながら塗布する、クリームタイプのアレルギー性結膜炎治療薬です。
本剤を眼瞼皮膚に塗布した時、有効成分であるエピナスチンは眼瞼皮膚を通過して眼球・眼瞼結膜に分布し、塗布後24時間後も薬剤は患部に留まるとのことです。
スギ花粉抗原を用いた結膜抗原誘発試験で、アレルギー性結膜炎の平均掻痒スコア及び充血スコアを観察したとこ、プラセボ眼瞼クリーム剤に比べて有意に抑制したと実証されました。
また長期投与試験(8週間)において、自覚症状及び他覚所見は、投与開始時に比べて有意なスコア減少を認めました。
気になる副作用は、試験においては、124例中2例(1.6%)に認められ、その内容は、眼瞼の痒み2例(1.6%)及び眼瞼の赤み1例(0.8%)です。
この副作用は、投与中止後に無治療で回復したとのことです。
結論としては、重篤な有害事象は認められなかったと言うことであります。
アトピー性皮膚炎に合併した結膜炎、アトピー性皮膚炎において、劇的な治療効果をあげているデュピルマブの副作用である結膜炎に、強い味方が登場したと思っております。
気になる方は、一度近くの医療機関にご相談ください。